建物の住まい手、使用者、所有者が自分たちで造り、完成後も自分たちで使用し管理していく諸建築を、ボクは「フォークアーキテクチュア」と定義づけています。表層的にはその対極として、流通業者が造り、手放す「商売建築」があります。
さらに、フォークアーキテクチュアに対する本当の普遍的対極に「シンボリックアーキテクチュア」という概念を、ボクは定義しています。古代から、権力が生み出した用途目的を超越した強大さに華美装飾を加えた権力誇示建築です。
そして現代では税金で建てる公共建築が、フォークアーキテクチュアなのか、シンボリックアーキテクチュアなのか、そのねらいが問われています。
その上で、フォークアーキテクチュアとシンボリックアーキテクチュアとが、明確に二面を構成し存在しているのが建築士の「建築創作思考」です。
コメント